キューブの140字で収まらない何か

ツイートはいつか忘れ去られてしまうけれど、記事はそう簡単には消えないからね。

卒業旅行 トルコ2週間の旅 8日目中編コンヤ~アンカラ編

さて続きやっていきましょう!

 

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ようやくコンヤ駅にやってきました。2.2kmも大雪の中歩いたんですから、なんとしてもアンカラまでの切符を買わなくてはいけません。

ところがこの駅 外人観光客を想定してないのか、入口のX線検査員も切符売り場の人も構内の客もまるで英語が通じない。本当に通じないんです。「I'd like to BUY a ticket to ANKARA」すら通じないってどうなんですかね...

まあ気合でYHT(トルコ語ではイェー・ヘー・テー)、Ankara、Today、Ticket、Earlyとキーワードだけ必死で並び立てて、財布見せたりボディランゲージしたりして粘ることで一応切符を買うことには成功しました。...ある一点を除いて。

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筆者が行きたかったのはYHTコンヤ~アンカラ線の終点、Ankara駅に行きたいのです。ところが発行された切符にはEryaman駅という全然違う駅名が書いてあります。どうやら路線図によるとアンカラの一つ手前の駅であり、アンカラ中心街から30kmほど離れた郊外のようですがそんな意味の分からない所に放り出されては困ります。

そこで筆者は何度も食い下がって「No Eryaman, but Ankara」と交換を要求するのですが、向こうも「It's Ankara」と食い下がってきて話がまるで進まない。後ろにインフォメーションカウンターがあったので(注:この人も英弱)聞いてみたのですが、やっぱり「Ankara, OK」と返されてしまいます。明らかに別の駅なのに。 

仕方がないのでとりあえずYHTには乗り込んで、Eryaman駅を無視してアンカラまで乗り越せばいいと決心しました。最悪の場合、切符無効でもう一度正規運賃を払わされるかもしれませんがそのリスクは覚悟の上です。曲がりなりにも駅員の許可は得ましたからね。

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ちなみに乗り心地ですが、新幹線は最高時速250km。本当に山一つない荒涼とした大地が地平線まで続く茫洋とした景色を横切って、アナトリア大陸を爆走していくのは非常に気持ちが良かったですね。

しかも写真のように軽食サービスもついていて、なんだか飛行機にでも乗ったような気分。ちなみにこのメニューはトルコにおけるごく一般的な朝食です。確か25リラ(約530円)しか払ってないはずなんですが。

うっすら思ってたけれどトルコ全体的に交通費安すぎませんか。イスタンブールのトラムも何駅乗っても2.6リラだし。日本よりゼロ一個少ない気がします。

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さて勇ましい決心はどこへやら、結局Eryaman駅で下ろされてしまいました。

乗客全員がEryamanで降りてしまい、車両自体も回送になったので物理的に抗うことが出来なくなったからです。*1なんならトルコ新幹線に喧嘩売る覚悟まで決めてたのに...あの本当にここどこなんですか。

 

思ったより記事が伸びたので分割します。

次はEryamanの混乱からアンカラの夕食の話をします。お楽しみに。

 

*1:2019年2月末当時。2018年12月の痛ましい事故の後、YHTはインフラ工事を行っていた。そのためこの日アンカラ駅は供用されておらずEryaman駅に機能代替されていた。なお筆者が知ったのはまさにこの記事の執筆中。