キューブの140字で収まらない何か

ツイートはいつか忘れ去られてしまうけれど、記事はそう簡単には消えないからね。

卒業旅行 トルコ2週間の旅 11日目前半イスタンブール編

頑張って完結させるんだ。

 

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異変は朝起きた瞬間には既に始まっていた───。

0日目編でもちらっと書きましたが、今回の旅行では寝る前に次の宿を予約するというスタイルでずっとやっていました。この日も例外ではなく、宿を予約してから就寝した所、翌朝起きたら不穏なメールが。

 

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予約失敗した...ですと...?

CVCコード(認証コード)の入力ミスという一縷の望みを賭けて再送信です。これで失敗したら今日宿無しになるだけでなく、残り3日半を心許ない現金だけで生き延びることになります。どう考えてもヤバい。

しかしクレカ自体が死んでいないかをチェックするために、試しに電子書籍1冊を買ってみた所、こちらの決済はなぜかスムーズに通ったので、一応安心して観光に出る事にしました。

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まだ不安は残りますが、アラスタバザールです。

丁度ブルーモスクの真裏ぐらいにあります。国旗といい、軒先といい実にトルコらしいバザールですね。典型的な観光客向け売り場なので、Turkish Delight(トルコのおやつ)、貴金属類、スパイス、絨毯、土産品を横目に特に何も買わず通過しちゃいます。

なんか妙に旅行慣れしちゃって、「ここで買ったら負け」みたいな気持ちになってたの今思うと逆に恥ずかしいような。もっと純粋な気持ちで商品見ておけば良かったなあ。

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バザールから通りを南下していくと、通常の観光ルートからは少し外れた所に、小アヤソフィアモスクがあります。

裏通りの路地にあるため観光客は皆無。とても静かなのに大理石造りの階段教会があったり、その階段の手前まで近づくことが出来たり、あとクルアーンが読める小さな図書コーナーがあったりと、意外にも内装は充実しています。

そして外の庭園には猫が。イスタンブールはやっぱり猫の街なんですよね。モスクにいると餌でももらえるのか、結構な高確率で遭遇出来ます。しかも人に慣れてるので逃げないし。可愛い。

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でも純粋に楽しかったのはここまで。

ブルーモスクがある広場まで戻り、オベリスク(5日目参照)の英文の観光案内を読みつつ、もう一度エミノニュ桟橋まで歩こうとしていると、再び「クレジットカードの認証失敗」という恐怖のメールが届きました。

支払いが出来ないならば、キャッシングはどうかと近くのATMに突っ込んでみた所、こちらも残念ながらNG。ちなみにこの頃には海外ATMの使い方をマスターしていました。まずはカード入れてそれから言語を切り替えるんですね。初日に知りたかったよ。

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ところで一番大事な所チェックしてないなと思い、総利用額を見てみたら見事に原因が判明。案の定限度額オーバーですね。そして認証コード云々の問題じゃないので今日の宿の予約が吹き飛んだことも同時に確定。

ではなぜ電子書籍が買えたのかは現在でも謎のままですが...

この瞬間、主力クレカを失い、現金手持ち250リラ程度(約5000円)で3日半を生き延びねばならないという急転直下の悪夢に陥ってしまったのです。

しかも運の悪いことに、一人でスマホを片手に必死に対策を調べてると、絨毯を売りつけたい親日”風”のトルコ人が絡んできて時間をロス。俺は今クレカが死んだ一大事なんだからそんなん買う訳ないでしょ。

 

でもこうして追い詰められた時って、逆に人生で一番輝いてたりしますよね。筆者も実はそういうタイプで、相当困っていながらも内心めちゃくちゃワクワクしていました。

後編は「最後の切り札」の話をします。何が出てくるのかお楽しみに。